こんにちは!
国公立・関関同立専門予備校
ナセバです。
本日も当塾のブログを
ご覧頂きありがとうございます!
このシリーズは、志望校に向かって日々頑張る受験生や
これから受験を迎える高校1年生・高校2年生向けの
英語長文解説記事となっております。
過去に、国公立大で出題された
英語長文の本文を題材に、一文ずつ
超ていねいに解説を行います。
なかでも、こんな人におススメです。
- 国公立大を視野に入れて頑張っている
- 文法は身に付けたのに、和訳が苦手だ
- 長文に抵抗感があり、勉強する気が起こりにくい
- 本文を読んでも文構造や文法を見抜けない
それではシリーズ2の第8話スタートです。
「私」が夜遊びをするようになって、「母」は”Wash guilt.”なる不可解なメッセージを私の部屋に残しましたが、いったい何が言いたいのか「私」にはさっぱりわかりません。
普通の親ならこんなやり方をしないのに・・・。
と、「私」がこぼす場面です。
15文目
Most mothers would wave a wooden spoon at a difficult teenage daughter
and say, “You be home by ten o’clock or you’re grounded!”
「ほとんどの母親ならば難しい年頃の娘にたいして木製のスプーンを振り回して、
『10時までに家に帰ってらっしゃい、さもなくば外出禁止にするからね』などというのだろう。」
ポイント①
ポイント②
wooden この単語は物質名詞 wood に「~製の」を表す
接尾辞 en をくっつけて「木製の」という意味です。
例えば gold に en をつけて golden は「金製の」となるわけです。
You be home by ten o’clock or you’re grounded
この文は you から初まっていますが、命令文です。
したがって、
「命令文 + or ・・・」の形ですから「~しろ、さもなくば・・・」と訳しますね。
こんな命令文もあるんや!
次から見抜けるわ
Youのうしろがbeに
なってんのが目印やな。
ポイント③
home は、「家に」の意味の副詞です。
第一文型のbe動詞は「存在する」という意味の
完全自動詞ですから、「家に存在しろ」→「家にいろ」となるわけです。
第一文型で使う動詞は「完全自動詞」
第二文型で使う動詞は「不完全自動詞」
「完全自動詞」がそれだけで意味を成すのに対して、
「不完全自動詞」の場合は補語を伴わなければ
意味を成さないのでこのように呼ばれています。
簡単な例文で見てみましょう。
I am home.
「私は家に存在している」(第一文型)
この文では home を取っ払っても
「私は存在している」という
一応意味のある文になります。
I am Tom.
「私は Tom です」(第二文型)
この文では Tom を取っ払ってしまったら
「私はです」となってしまいますから、
なんのことかさっぱりわかりません。
こんな知識どこで使うんやろ。
直接使わんでも、読むときとか
訳すときに意識出来たら精度が
上がるんちゃうん。
ground は、「~を外出禁止にする」の意味の他動詞です。
この意味では受動態で使用されることが主です。
本文でも受動態になっていますね。
16文目
「私」は「母」に対して微妙な駆け引きをしています。
このあたりは、さすが国立大学の二次試験です。
よく読まないとわかりません。
I left the pad exactly where it was and never said a word about it.
I thought that if I didn’t move it, I wouldn’t have to acknowledge it.
「私はメモを正確にもとあった場所にもどして、それについては決して触れないでいた。
それを動かさなければ、知らないことにできると思ったからだ。」
ポイント①
where it was 「それがあった場所に」の意味です。
ポイント②
二文目の that節は、if 以下全部です。
つまり that節内が複文構造になっています。
※複文とは、一つの文の中に従属節を持つもののことです。
形容詞節、副詞節、名詞節をまとめて従属節といいます。
一方、等位接続詞によって二つ以上の節が
結ばれている文のことを重文といいます。
I know that you don’t like it. (名詞節を含む複文)
I took a train which will leave for Osaka. (形容詞節を含む複文)
I will come back home if it is fine tomorrow. (副詞節を含む複文)
I like baseball and she likes tennis. (重文)
「andは等位接続詞」
wouldn’t have to do は「do しなくてもよいだろう」と訳すところを、
ちょっとだけ意訳しました。
ここまで細かく文法のこと意識したことなかったわ。
でも知ってたら、役に立つな~。
最後に
いかがでしたでしょうか。
少しずつ難しい文も増えてきます。
頑張ってついてきてくださいね。
早速皆さんのノートやスマホに残して
身に付ける準備をしてくださいね♪
次回以降もたくさん身に付けていきましょうね。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました!