こんにちは!
国公立・関関同立専門予備校
ナセバです。
本日も当塾のブログを
ご覧頂きありがとうございます!
このシリーズは、志望校に向かって日々頑張る受験生や
これから受験を迎える高校1年生・高校2年生向けの
英語長文解説記事となっております。
過去に、国公立大で出題された
英語長文の本文を題材に、一文ずつ
超ていねいに解説を行います。
なかでも、こんな人におススメです。
- 国公立大を視野に入れて頑張っている
- 文法は身に付けたのに、和訳が苦手だ
- 長文に抵抗感があり、勉強する気が起こりにくい
- 本文を読んでも文構造や文法を見抜けない
いよいよ今回で、シリーズ2も最終回です!
「私」は、さんざん”wash guilt”に
悩まされ続けたわけですが、
驚愕の事実が判明します。
「私」はとんでもない勘違いをしていました。
さて、とんでもない勘違いとは・・・。
27文目
Then, one lovely day, it must have been sunny and clear,
I came home, went up to my room, looked at the memo pad ― and it read: “Wash quilt.”
「そして、ある気持ちのいい日、お天気でとても澄み渡った日のことだったのであるが、家に帰って自分の部屋に上がってメモを見た。それにはこう書いてあった。『ベッドカバーを洗いなさい』」
ポイント①
it must been C は「C に違いなかった」
「C だったに違いない」なのですが、
文脈を考えて上のように和訳しました。
read この動詞は通常 read O 「O を読む」というように
第三文型で見かけることが圧倒的に多いですね。
しかし、ここでは read C 「C と読める」「C と書いてある」
の意味です。read には第二文型の用法があるのですね。
ポイント②
そして、長かった物語の落ちともいえる部分
“Wash quilt.”
これは「キルト」のことで、
文中の「私」がguilt だと思っていたのは
実はquiltだった!
というとんでもないオチでした。
なんちゅうオチや!
最初から聞いてたら
良かったのに~!
こんな面白い話も出題されるんやなっ
これなら、親しみやすいかも。
最後に
14回目にしてようやく終わりました。
最後までお付き合いいただいた方、
ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
1文が長いものも、非常に短いものも
極力多くのものを学べるよう、
細かく分解して解説を行いました。
とくに今回の文は意訳を活用して
自然で読みやすい日本語を作れるように
意識しながら進めました。
たった14回ですが、掲載した内容を
もれなく身に付けることができれば
最初よりも確実に学力は上がると思います。
もちろんこれだけで「成績が上がる」なんて
カンタンな話ではありませんが、
英語そのものや、長文読解に苦手意識を
持っている人が苦手意識を払拭する
第一歩になれば幸いです。
最終回ですので、最後に
長文を読み解くうえでのポイントを
まとめておきます。
まずは1文の構成を読み解く
- 文型・主語・動詞・時制を抑える
- 修飾・被修飾の関係を抑える
- 接続詞や関係詞、分詞、不定詞も抑える
- 熟語や構文が含まれていないか確認
1文を構成している要素をもとに直訳
- ルールや意味に忠実に直訳
- いびつな日本語になるときは意訳
- それでもおかしい時は、構造分解のミスを疑う
基本はこの流れで、
1文の意味を完成させてください。
しかし、注意してほしいのは、
あくまでひとまとまりの
「文章である」という事です。
1文1文を和訳できたとしても、
文章全体の論旨や話の展開を
読みとれていなければ、意味がありません。
ですから、試験直前の時期には
構造分解はあくまで難解な文と
遭遇した際の手段として行い、
それ以外の文は、自然と構造を把握し、
上手い日本語に変換しながら読み取れる状態に。
さらに言うと、
和訳を挟まず、英文を英文のまま
理解して読み進めるような状態まで
仕上げることが理想です。
苦手な人にとっては
雲をつかむような話に聞こえるかも
しれませんが、正しく訓練すれば
誰もが到達できます。
当ブログでは、引き続き
大学受験情報やこうした解説記事など
どんどん更新します!
早速、第3シリーズもアップし始めますので
お楽しみに!
受験に向けて頑張る皆さんの勉強に
お役立ていただければ幸いです。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!