こんにちは!
国公立・関関同立専門予備校
ナセバです。
本日も当塾のブログを
ご覧頂きありがとうございます!
さて、今回から「超ていねいに1文解説」シリーズの
第3弾をスタートさせたいと思います♪
このシリーズは、志望校に向かって日々頑張る受験生や
これから受験を迎える高校1年生・高校2年生向けの
英語長文解説記事となっております。
過去に、国公立大で出題された
英語長文の本文を題材に、一文ずつ
超ていねいに解説を行います。
単に和訳するだけでなく、
1文を細かく、分解して文を構成している
文法や品詞などに関しての解説も交えます。
入試問題の長文では、逐語訳すると
(単語や文法をそれぞれ意味通りに訳すと)
いびつな日本語になってしまうものも
数多く登場するため、本文を理解しながら
読み進めるには適切な意訳が必要です。
(文法を踏まえつつ文脈に沿った訳)
難しいね…
しかし、このシリーズは意訳の感覚も
掴んでもらえるように説明を行います。
また、1話で2文程度ずつ扱うので、
英語長文に抵抗がある人も気軽に学んでいただけます。
なかでも、こんな人におススメです。
- 国公立大を視野に入れて頑張っている
- 文法は身に付けたのに、和訳が苦手だ
- 長文に抵抗感があり、勉強する気が起こりにくい
- 本文を読んでも文構造や文法を見抜けない
解説も極力シンプルにわかりやすく
まとめますので、そのままスクリーンショットや
ノートにメモしていつでも復習できるものになっています。
それではシリーズ3の第1話スタートです。
1文目
The State of Texas put 135 criminals to death between 1995 and 2000. The State of Colorado, on the other hand, executed only one person in the same period of time. Is one state too eager to execute, or is the other one too careful?
「1995年から2000年までの間にテキサス州は135人の犯罪者を処刑した。一方、この同じ期間にコロラド州ではたった一人だけを処刑した。テキサス州は死刑にすることに熱をあげすぎなのか、はたまた、コロラド州が慎重になりすぎなのか。」
ポイント①
put O to death = execute O
「O 処刑する」
death は名詞
dead が形容詞
die が自動詞
間違えやすいので注意しましょう!
on the other hand
一方
副詞句をなすイディオムです。
本文では挿入句の形で使われています。
in the same period of time
「同じ期間に」の意味の副詞句です。
be eager to do
「do することを熱望する」
be eager for O 「O を熱望する」
とあわせて覚えましょう!
ともに、英作でよく使います。
ポイント②
二つあるものに対して一方がone 、
他方がthe other (one)です。
三つ以上あるものに対して、
そのうちの一つをone と表現するとき、
別の一つをanother と表現します。
無数にあるものに対して、
そのうちのいくつかをsome と表現するとき、
残りの全部をthe others と表現します。
無数にあるものに対して、
そのうちのいくつかをsome と表現するとき、
別のいくつかをothers と表現します。
いづれも、「残り全部」のときは
定冠詞the が付くことになります。
また、other は可算名詞なので、
複数のときは複数形に、単数のときは
another (an other がくっついたもの) に
することを知っておけば簡単ですね!
2文目
Americans began seriously debating the death penalty again when Texas executed Gray Graham, a man who had continued to claim his innocence to the very end.
「テキサスでグレイグラハムが処刑されたとき、アメリカでは再び死刑(制度)について真剣に議論を始めた。グレイグラハムは最後の最後まで無実を主張し続けたのだ。」
ポイント①
Americans は文の主語、
Texas は副詞節内の主語ですが、
それぞれ無生物なので意訳しました。
・Gray Graham, a man who S’ V’
これは関係代名詞の非制限用法ですね。
ここで少しだけ、
「制限用法」と「非制限用法」の違いを説明しましょう。
He ate the orange which I bought.
この文で、関係詞が導く形容詞節は、
世界中に数あるオレンジの中から、
私が買ってきたオレンジだけに
絞り込む役割を果たしています。
一方、本文に見られる関係詞節は、
世界に一人しかいないグレイグラハムを
修飾する形になっています。
つまり、それ以上制限できないものが先行詞になっています。
原則として、
ということになります。
このことは特に、英作時に注意が必要です。
ポイント②
had continued
ここだけ時制が一つ古くなっていることに気づきましたか?
英語は時制にとてもうるさい言語ですから、
英文と和文を見比べてここだけ
時制が古くなっている理由をよく考えてみてください。
to the very end これは直訳すると「まさに最後まで」となります。
end は名詞ですから、名詞を修飾しているvery は
ここでは形容詞ということになります。
「とても」ではなく「まさに」という意味です。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は「意外と知らない」「忘れがち」な
基本知識が多かったですね!
早速皆さんのノートやスマホに残して
身に付ける準備をしてくださいね♪
次回以降もたくさん身に付けていきましょうね
それでは最後までご覧いただきありがとうございました!