こんにちは!
国公立・関関同立専門予備校
ナセバです。
本日も当塾のブログを
ご覧頂きありがとうございます!
このシリーズは、志望校に向かって日々頑張る受験生や
これから受験を迎える高校1年生・高校2年生向けの
英語長文解説記事となっております。
過去に、国公立大で出題された
英語長文の本文を題材に、一文ずつ
超ていねいに解説を行います。
なかでも、こんな人におススメです。
- 国公立大を視野に入れて頑張っている
- 文法は身に付けたのに、和訳が苦手だ
- 長文に抵抗感があり、勉強する気が起こりにくい
- 本文を読んでも文構造や文法を見抜けない
それではシリーズ2の第4話スタートです。
「私」が夜遊びをするようになったことで「母」は困っている、という場面の続きです。
7文目
I knew my mother was upset by this, but I also knew her fear of direct confrontation.
「母がこのことに動揺していることは知っていたが、私はまた、
母が(私に)直接問い詰めることを恐れていることも知っていた。」
ポイント①
was upset このように英語は、
人の感情をしばしば受動態を使って表現します。
upset は「~を動揺させる」という他動詞ですから、
直訳すると「動揺させられる」となりますが
専ら「動揺する」と意訳します。いくつか、例を挙げておきます。
be surprised 「驚く」 be bored 「うんざりする」
be pleased 「喜ぶ」 be shocked 「愕然とする」
直訳だけじゃないねんな
こーゆーの意外と大事やな。
ポイント②
direct これは「直接の」の意味の形容詞ですが、
以前解説した、接頭辞を使って
「間接の」という単語に変えることができます。
そう!indirect となるわけです。
直接目的語のことをDO、
間接目的語のことをIOといいますが、
a direct object、
an indirect object の略です。
※第4文型に出てくる一つ目の目的語がIO、
二つ目の目的語がDOです。「IO に DO を」と和訳しますよね。
8文目
「私」に直接問いただすことができない「母」のとった行動とは・・・。
When our paths crossed, usually in the kitchen at about 6:00 p.m.,
her “angry parent scene” meant chilly glances and cupboard doors slammed shut.
「私と母が行き会うとき、それはたいてい午後6時のキッチンでのことであるが、
母は『怒った親の場面』を表すために、私に冷たい一瞥をくれたり、食器棚の扉をバタンと閉めたりした。」
ポイント①
when our paths crossed は
「私たちの進路がすれ違うとき」を意訳しました。
path
小道、細道、(公園・庭園内の)歩道、通り道、通路、進路
chilly glances ここは複数形になっていますから、
実際には数回、私をにらみつけるのでしょうけれど「一瞥」としました。
chilly
冷え冷えする、ひんやりとした、冷淡な、ぞっとさせる
glance
(名詞)一見、一瞥(べつ)
(動詞)ちらりと見ること
cupboard doors slammed shut この部分は名詞句です。
slammed shut が過去分詞の限定用法で
cupboard doors を修飾しています。
ですから直訳すると
「バタンと閉じられた食器棚の扉」となります。
上手に意訳しましょうね。
意訳多いなぁ…
ポイント②
直訳と意訳はどちらがいいか?
このことは受験生の皆さんにとって永遠の課題と言えます。
① まず頭の中で「直訳」してください。
うまくいかない場合は直訳を書いてください。
② もし、①でできた日本文がおかしくなければそれでよし。
『意味がわかりにくい』『日本文が不自然きわまりない』というときに、
先ほどの日本文を「意訳」してください。
※ ややこしい英文を、いきなり意訳しようとしないでください。
「直訳」ができない人に「意訳」はできません。
文の構造を理解しないまま意訳しようとすると必ず間違えるうえに、
そんなことをいくらやっても勉強になりません。
まずは正しく直訳やな!
やってるうちに意訳の
感覚も掴めそうな気がするわ!
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は意訳が多く登場しましたね。
早速皆さんのノートやスマホに残して
身に付ける準備をしてくださいね♪
次回以降もたくさん身に付けていきましょうね。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました!