みなさん、こんにちは!
国公立・関関同立専門予備校
ナセバです!
突然ですが、高校生の皆さんは
志望校、決まっていますか?
決まっている人は、
どのように決めましたか?
「まだ決めていない」という人は
どのようにして志望校を決めますか?
偏差値、就職率、学部学科、研究内容
資格、校風、アクセス、部活、など
様々な要素がありますね。
今回の記事は、皆さんの
志望校選びに少し関わる内容になります。
普段とは少し違う角度から、志望校を
考える機会になるのではないでしょうか。
社会貢献度№1大学が決定!?
イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education」は
4月28日に「THEインパクトランキング2022」を発表しました。
「Times Higher Education」について
世界最古の日刊新聞社Timesが毎年発行している
高等教育情報誌です。その中で、
「世界大学ランキング」など
いくつかのランキングが発表されています。
偏差値によるランキングではなく、
教育充実度や研究力、国際性など
様々な指標に基づき評価しています。
日本では株式会社ベネッセの協力のもと
「日本大学ランキング」も発表されています。
今回記事登場する、THEインパクトランキングは
Timesが発表するランキング1つです。
「THEインパクトランキング2022」は
サスティナビリティに対する
大学の貢献度をランク付けしたものです。
国連が定めるSDGsの17の目標に基づき
評価しています。
SDGsは
貧困、飢餓、、教育、ジェンダー
水質、エネルギー、技術革新、気候変動など
17個の目標のもと持続可能な社会を目指す取り組みです。
つまり、このランキングで
これらの問題に対する
大学の影響力を
知ることができます。
SDGsの17の目標の中から
各大学は力を入れている分野に
マッチした目標を選び、
エントリーすることができます。
総合ランキングに参加するには
17パートナーシップで目標を達成しよう
が必須項目となっています。
これに加えて3つ以上の目標に
ついてデータを提出し、
スコアの高い3つの数値が
総合ランキングに反映されます。
今年は過去最高となる、
1524校がエントリーしました。
今回で4度目の発表となりましたが、
日本の北海道大学が、総合ランキングで
10位に選出されました!
日本からは初のトップ10入りとなりました。
同大学は17の分野の目標のうち、
以下の7分野で世界トップ100にランクインしました。
SDG2 飢餓をゼロに 1位
SDG6 安全な水とトイレを世界中に 92位
SDG9 産業と技術革新の基盤をつくろう 45位
SDG14 海の豊かさを守ろう 17位
SDG15 陸の豊かさも守ろう 18位
SDG16 平和と公正をすべての人に 61位
SDG17 パートナーシップで目標を達成しよう 12位
北海道大学について
現在は総合大学ですが、
その起源は1876年に設立された
札幌農学校に遡ります。その後
1907年東北帝国大学農科大学
1918年北海道帝国大学
1947年北海道大学
2004年国立大学法人北海道大学
という変遷の過程で
- フロンティア精神
- 国際性の涵養
- 全人教
- 実学の重視
という基本理念と長期目標を掲げ、推進しています。
そして、
- キャンパスマスタープラン(1996)
- 持続可能な開発のための国際戦略(2005)
- 近未来戦略150(2024)
- 国際戦略2040(2021)
など大学独自の戦略を策定し推進しています。
さらに、2007年より主催している
「サスティナビリティ・ウィーク」では
数週間にわたり、類が抱える諸課題を
テーマにしたシンポジウムやワークショップ、
展示などを短期間に集中的に開催するなど、
学外を巻き込んだ取り組みも数多くあります。
こうした取り組みの成果が
今回の結果に繋がったのではないでしょうか。
ttps://sdgs.hokudai.ac.jp/
https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/220428_news.pd
他の私立・国公立大学もすごい!
北海道大学以外にも同ランキングで
高い評価を得た大学はたくさんあります。
中でも京都大学は
SDG2 飢餓をゼロに 3位
SDG9 産業と技術革新の基盤をつくろう 16位
SDG14 海の豊かさを守ろう 14位(国内1位)
全体では19位になっています。
他にも、総合順位では
広島大学
慶応大学
神戸大学
東北大学
筑波大学
が101-200位台に選出
九州大
名古屋大
岡山大
大阪大
立命館大
早稲田大
が201-300位台に選出
総合ランキングのほかに
目標別のランキングも
発表されています。
高校生のみなさんが
エントリーしている日本の大学の
強みを知る機会になると幸いです。
17個とやや長くなりますが、
1つずつ、結果を見ていきましょう。
上位100位にランクインしている
大学をまとめます。
(同率順位の表記は割愛します)
SDG1(貧困をなくそう)
SDG2(飢餓をゼロに)
SDG3(健康と福祉)
SDG4(教育の質と平等)
SDG5(ジェンダー平等)
SDG6(安全な水とトイレ)
SDG7(手頃でクリーンなエネルギー)
SDG8(働きがいも経済成長も)
SDG9(産業と技術革新の基盤)
SDG10(人・国の不平等をなくそう)
SDG11(住み続けられるまちづくり)
SDG12(つくる責任つかう責任)
SDG13(気候変動対策)
SDG14(海の豊かさ)
SDG15(陸の豊かさ)
SDG16(平和と公正)
SDG17(パートナーシップ)
ランキングまとめ
以上17項目で100位以内に
ランクインした国内の大学でした。
こうして視ると、いろいろなことが
分かりますね。
複数の分野でランクインしている大学や、
1つの項目に特化した結果になった大学も
ありました。
残念ながら国内からは100位に
選ばれなかった分野もありました。
当然ながら国内で研究や取り組みが
進んでいる分野とそうでない分野が
あります。
こうした要素も含めて、自分が進む
大学を考えてみるのも大切ですね。
国公立大の志望校選びについて
ランキングがすべてではない
今回の記事において
「THE インパクトランキング」は
あくまで指標です。
実際、ランキングに載っていない大学も
社会貢献性が高かったり、
技術的な革新につながる
研究や取り組みをしているところは
たくさんあります。
ただ、世間的に認知されたり
注目される機会が少ない場合もあります。
こうした部分に高校生の皆さんが
興味や関心を持ち、調べるきっかけ
になればと思い、ランキングを用いました。
偏差値・就職先以外の選び方も
志望校を選ぶ上では
偏差値や就職率、
ネームバリューだけでなく、
アカデミックな観点からも考えてみましょう。
大学の歴史や変遷
北海道大学の沿革を先述しました。
他の大学についても、調べてみましょう。
農学から、法学から、理科系からなど
様々です。
また、統廃合なども調べてみると
面白く、その大学がどのように進んで来たかを
知るにはいい材料となります。
その流れや特性を現在でも汲んでいる
大学もあるため、志望校を決めるには
有益な情報となることだと思います。
教育理念や教育目標
歴史や沿革と重なる部分がありますが
その大学が目指している方向や
掲げている目標、そして
目標達成のための指針なども
より大学のことを理解するための
情報となるでしょう。
「どの大学も似たようなことばかり」
と思われる方もいるかもしれませんが、
歴史とともに調べることで、理念や目標の
背景が見えてくることもあり、面白いですよ。
研究内容・成果
各大学の教授や研究室で行われている
研究はメジャーな分野のものから
極端に、専門性の高い研究まで様々です。
その大学が力を入れている分野の
研究内容や成果について調べることも
難しいことではありません。
興味のある研究が見つかれば、
実際に入学して自分が携わるかもしれない
と想像するだけで、ポジティブなモチベーションに
もつながるのではないでしょうか。
大学の取り組み
研究や授業以外にもイベントや事業など
外部に対して推進している取り組みが
盛んな大学もあります。
こうした取り組みも調べてみると
様々な気づきがあり、面白いです。
志望大学の調べ方
ここ数年でオープンキャンパスや
説明会の形も大きく変わりました。
わざわざ足を運ばなくてもwebサイトや
SNSなどで得られる情報が格段に増えています。
これらをうまく活用し、大学のことを知れば
学問の分野や研究内容など、
興味を持つきっかけを作りやすいはずです。
また、まとめサイトやネットニュース媒体や
雑誌などの従来のメディアにも、
十分情報が溢れています。
さらに言えば、新聞にも著名な教授の研究成果や
大学に関する記事は取り上げられています。
むしろ、より社会的課題に関連した研究成果が
報道されているので、興味を持つきっかけに
なりやすいのではないでしょうか。
まとめ
今回はイギリスの高等教育専門誌
「Times Higher Education」が
4月28日に発表した
「THEインパクトランキング2022」
をもとに、大学の社会貢献度や
普段とは違く角度からの志望校選び
について解説しました。
まとめです。
- 「THEインパクトランキング2022」で北海道大学がトップ10入り
- 北海道大学以外にも各項目で上位にランクインしている
- 大学ごとに力を入れている分野は異なる
- こうした情報をもとに志望校を選ぶことも重要
特に、受験まで比較的時間がある
高校1年生・2年生の方は
じっくりと調べてみてください。
行きたい大学や学びたい内容が
明確になれば普段の勉強に対する
モチベーションも一段と上昇するはずです。
ナセバのブログでは引き続き
今回のような記事も投稿します。
ぜひご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。