こんにちは!橿原神宮前駅徒歩1分の国公立・関関同立専門予備校ナセバのディレクターの山中です。
こちらの記事をご覧になられているということは、
今年の大学受験で思うような結果が得られなかった受験生または、その保護者のみなさまかと思います。
1年間の受験勉強をどんな風に進めるのか、どこで勉強するのか、
など様々な悩みや不安を抱えられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
前回の記事で、浪人生活を送る上での
ノウハウや心構えなど役立つ情報をまとめました。
今回は第2弾です!
志望校に向け、学習を再開する時のポイントとして
「必ず、現役生時代の分析・評価を行うこと」
「計画に基づいて学習すること」
とご説明しました。
しかし、いざ分析や計画を立てるとなると
「どんな風にすればいいの?」と思う人もいるかと思います。
そこで今回は「分析」「計画」にフォーカスを当ててご説明します。
日々の学習にぜひご活用ください。
橿原市近くで浪人を決めた人へ② おさらい
前回の記事を一部振り返りましょう。
意外なことに、このフェーズを飛ばしていたり、ぼんやりと認識しながら浪人生活に
突入する浪人生がいます。
志望校に届かなかったという結果のみを受け入れているのは
非常に惜しい状態です。
「なぜ志望校に届かなかったのか」
「なぜ合格点に届かなかったのか」
↓
「どの教科が足を引っ張ったのか」
「どこで点数を落としたのか」
↓
「落とした箇所の学習方法や量は適切だったのか」
「頑張れなかった原因は何か」
↓
「足りていなかった学習はどの部分なのか」
「どれくらい足りていなかったのか」
このように、前の1年間を振り返って届かなかった原因をどんどん深掘りしてください。
可能な限り具体的に数字を使って客観的に分析・評価することがポイントです。
「努力が足りなかった」「勉強が足りていなかった」では分析したことにはなりません。
できるだけ定量的に振り返ってください。
浪人生の強みは前の1年間の経験があることだと思います。
「現役生よりも、自分自身を理解している」「自分の弱点や傾向を知っている」
という利点を生かさない手はありません。
という内容でした。
早速、分析の仕方について、解説していきます
橿原市近くで浪人を決めた人へ② 分析編
分析の目的
模試を思い出してください。
模試を受けた日には当日や翌日に
自己採点を行ったことがありませんか?
塾や予備校に通っていた人なら一度は
言われたことがあるはずです。
自己採点し、分析を行う目的は2つ
「点数出し」と「弱点の早期発見」。
合格ラインと自分の点数の差を明確にし
出来なかった問題を、すぐに補強することで、
スピーディーな軌道修正が図れます。
また、弱点をハッキリと認識することで
日々の勉強方法にも改善を加えられます。
この作業を
入試本番の答案や直前期の過去問演習でも
実践し、1年間の学習をより確実なものにしましょう。
分析の方法
ではどのように分析を行うのか
具体例をもとに解説します。
答案の分析
〇〇大学〇〇学部1日目
英語 大問1 長文問題 (論説)
小問 | 出題形式 | 正解に必要な要素 | 配点 | 正解 |
---|---|---|---|---|
A | 同意語選択 | 語彙力 | 3点×5問 | 2/5 |
B | 空欄補充 | 文法知識 | 5点×3問 | 3/3 |
C | 文整序 | 内容理解 文法 | 8点×1問 | 0/1 |
D | 内容一致文選択 | 内容理解 文法 | 8点×2問 | 0/2 |
英語 大問2 長文問題(物語)
小問 | 出題形式 | 正解に必要な要素 | 配点 | 正解 |
---|---|---|---|---|
A | 同意語選択 | 語彙力 | 3点×6問 | 4/6 |
B | 空欄補充 | 文法知識 | 5点×3問 | 2/3 |
C | 語句整序 | 文法 | 4点×3問 | 1/3 |
D | 内容一致文選択 | 内容理解 文法 | 5点×3問 | 3/3 |
このようにまとめてみると
分析しやすいですね。
では、この結果から読み取れることを挙げていきます。
小問A
同意語選択で完答出来ていないことがわかります。
似た意味になる語や語句を選択する形式の問題ですので
語彙力強化は必須だと一目瞭然です。
小問B
空欄補充はどちらも比較的良く出来ていますね。
空欄前後のヒントがあれば正解しやすいのかもしれません。
小問C
どちらの大問でも点数を落としています。
大問1は複数の文を並び替えて、
意味が通じる文章にする問題です。
他の入試問題でも落としていたら、
個別で対策したほうが良さそうです。
大問2はよくある、
並び替えで1文を完成させる問題ですが
1/3と正解率が低いため
該当する単元の勉強が必須ですね。
大問D
本文の説明として正しい文を選択する問題ですが
大問1はできていないのに対し、大問2は正解しています。
これは文章の種類による差かもしれません。
物語が苦手、論説文が得意な可能性があります。
学習の分析
当日までの学習方法についても分析しましょう。
引き続き上記の例を用います。
答案の分析から
語彙力・文法の知識が不足していたとわかりました。
どんな対策を行ってきたのか、思い出しましょう。
単語帳の暗記・確認は足りていたのか?
→9月までに2周完了した。
文法の基礎学習はどうしていた?
→単元別の演習を繰り返し行っていた。
次の1年も同じ学習方法で進めた場合、
現役生時代と同じ結果になることも十分に考えられます。
「単語は夏以降も弱点を中心にチェックを継続する」
「文法は単元別問題だけでなく、総合形式の問題演習を行う」
といった具合に、1年目の改善点を確実に修正した
学習を行うことで、学力アップを図りましょう。
分析の注意点
複数の問題を分析する
多くの受験生は複数の大学・日程に出願します。
各大学・各科目の入試問題、に対して
上記のような分析を行ってください。
分析のサンプルが増えるほど、
より正確に改善点や弱点が明確に浮かび上がります。
直視したくない人や、めんどくさいと感じる人が
いるかもしれません。実際、時間と労力を要します。
しかし点数や結果だけを受け止めた状態で浪人を始め、
夏以降に焦って軌道修正するよりも
最初から、的確な学習を行うほうがずっと有益です。
数字や量を用いる
・単語の学習が不足していた
・シス単の1000以降が抜けてきていた
どちらの分析が効果的かは、一目瞭然です。
抽象的な分析ではなく、可能な限り具体的に行いましょう。
そのためには、数字や量は不可欠です。
橿原市近くで浪人を決めた人へ② 計画編
分析が済めば、次の1年のプランです。
手順を解説します。
必要な学習をリストアップ
分析結果をもとに
「どのような学習が必要なのか」
「どのようなテキストで進めるのか」など、
必要な学習をリストアップしましょう。
スケジュール表に落とし込む
次はリストアップした学習を
スケジュール表に落とし込み、
1年間の学習プランを考えましょう。
年間の学習プランが決まれば
3ヶ月→1ヶ月計画→1週間→1日
といった具合に単位ごとでの目標を設定できます。
毎日、どんな勉強をするか明確ですね!
頭の中で管理して大雑把なプランで
勉強することはお勧めしません。
長期的なプランの例を
載せておきます。
計画の注意点
ここで注意したいのは、
学習できる期間が1年あるわけではないということです。
9月には過去問の演習を開始することを目指しましょう。
そこを期限に設定すると、夏の終わり頃には
過去問を解けるだけの土台を完成しておく必要があります。
基礎や標準レベルの実力を養成する期間は
3月から勉強を始めても半年ほどしかありません。
必要な学習を効果的にスピーディーに進めましょう。
橿原市近くで浪人を決めた方へ まとめ
今回は、浪人をする上でまず行ってほしい、
分析や計画について解説してきました。
まとめです。
◎闇雲に勉強しても学力は上がらない。
◎数字を使った具体的な分析が大切
◎9月までに土台を完成できる計画を
以上のこと意識しながら浪人生活を送ることをお勧めします。
少しでも参考になれば幸いです。
無料学力測定・体験授業実施中
ナセバは個々の学力や志望校に応じて
最短・最適な学習プランをオーダーメイドで
提案する予備校です。
学習指導だけでなく、学習計画や、方法、ペース管理
さらには学習の効果を毎回徹底的に管理します。
つまり今回解説した浪人生の必須作業を
全て受験を知り尽くしたプロが行います。
まずは無料の学力診断・体験授業にお越しください。
お申し込みはこちらから