このページでは、関西大学の 法学部
社会学部・商学部・システム理工学部・
化学生命工学部などに数多くの合格者を
送り出してきた、大学受験指導歴約30年の
ナセバの専属講師監修のもと、
関西大学理系数学の対策について紹介します。
過去数年間の関西大学理系数学の
入試問題をもとにした、傾向と
対策・難易度・求められる力
について解説していきます。
教学社出版の赤本に掲載されている、
傾向や対策よりも一歩も二歩も踏み込んだ、
各大問別の具体的な対策方法で、
今すぐにでも始められる内容と
なっていますので、是非とも参考に
してください!
関西の私立大学では最高峰で、
国公立大学理系志望の受験生数多く
受験しますが、偏差値としては、
55.0~67.5と学部によって
バラつきがあります。
とくに理系学部では、数学の得点が
合否を分けますので、
しっかりと対策をしていきましょう!
この記事を読めば以下の悩みが解決されます!
- 難易度は?
- どのような問題が出題されるの?
- どのような力が求められるの?
- どのような対策をすればいいの?
この様な悩みを持った受験生は是非参考にして下さい!
関西大学理系数学の出題傾向
試験時間は100分です。解答方式は記述式です。
全学部日程と学部個別日程がありますが、
出題のパターンは同じです。
近年の学部個別日程(2/2日)の問題構成は
以下のようになっています。
2021年
大問Ⅰ 微・積分法
大問Ⅱ ベクトル
大問Ⅲ 複素数平面
大問Ⅳ 小問5問
2020年
大問Ⅰ 微分法
大問Ⅱ 複素数平面
大問Ⅲ 微・積分法
大問Ⅳ 小問5問
2019年
大問Ⅰ 微分法、極限
大問Ⅱ 複素数平面
大問Ⅲ 数列
大問Ⅳ 小問5問
数学B、数学Ⅲからの出題が多い試験です。
この範囲は特に傾向をしっかり抑え、
対策することが重要になります。
2021年の理系数学学部個別日程を例に
さらに細かく分析してみましょう。
出題形式はこのようになっています。
ここ5年程、傾向に大きな変化はありません。
上の表に載っているような形式の
問題が出題されます 。
関西大学理系数学の難易度
大問4問を100分で解かなければならないので、
1問あたりにかけられる時間は25分です。
基礎がしっかりとできている人は大半の問題に
取り掛かれると思います。
しかし、中には計算量の多い問題や
うまく誘導に乗れないと
手が止まってしまう問題も含まれています。
合格点を勝ち取るには油断せずに
丁寧に問題を解いていく力が
求められます。
関西大学理系数学の対策
関西大学理系数学に必要な力
受験数学に立ち向かうためには以下の能力が
必要になります。
・一定の計算能力
・標準問題を使いこなす力
・解けそうな問題を判断する力
・初見の問題でも諦めずに考える力
一定の計算能力
計算力がないとせっかく解き方を
思いついたのに解くことができない
という状態に陥ってしまします。
まずは参考書を活用して、
計算力を確実に身につけましょう。
計算するときはもちろん早さも大事ですが、
間違わないことも重要です。
どこかで間違えると、間違いを探す時間と
やり直す時間が必要になり、
時間内に解き終えることが難しくなります。
普段の学校の授業から間違わないように
問題を解く姿勢を身につけましょう。
また、自分がよく間違う計算を
把握しておければ、さらに理想的です。
標準問題を使いこなす力
参考書の問題は解くことができるのに、
模試や過去問になったとたん
手が止まってしまう、、、
そんな状態に陥った人はいませんか?
参考書の問題はただ解くだけではいけません。
それを使いこなすことが大切です。
模試や過去問では解答がとても長く、
自分が将来解けるようになるだろうか
と不安に思うこともあるはずです。
しかし、長い解答も細分化してみれば、
いつも参考書でやっているようなことばかりです。
そのため参考書を使うときは、
やっている問題がどのように使えるかを
考えましょう。
そうすれば難しい問題も
対応できるようになってきます!
解けそうな問題を判断する力
試験時間には限りがあり、
そのなかで合格点を出さなければなりません。
1つの問題を解くのに時間がかかりすぎた、
また時間をかけたのに途中
でつまずいてしまい、解くとこができずに
タイムアップになってしまった。
このようにならないように
解ける問題を選別する力が必要です。
問題を解く前にいったんすべての問題をみて
解答のシナリオを頭の中で作ります。
この時に計算はしません。
どのような方法で解けるかを考えるだけです。
そしてその大問の最初から最後まで
道筋が見えた問題から
優先的に解いていきます。
自分の得意分野から解いていく
というのも1つの方法です。
しかし、もしその問題が難問で
なかなか解けない場合、
自分の得意分野だから解けないといけない!
という思いが先行してしまい、
大幅に時間を使ってしまう可能性があります。
なので一度すべての問題に
目を通してから解くのをお勧めします。
初見の問題でも諦めずに考える力
問題を考えはしたもののどうしたらよいのか
分からず、すぐに解答を見てしまう。
という人が多くみられます。
わからない問題を考えても時間の無駄だし、
解答を見て解き方を学んだほうが
効率よく学習できるという意見を
いただいたことがあります。
たしかにそれも納得できます。
しかし、次にそのわからなかった問題に
出くわしたときに解答を
すぐに思いつくでしょうか。
解答をすぐにみる人の大半が
解答できないと思います。
数学力がある人はすぐには解答を
見ずに数時間、数日かけて
考える人が多いです。
テストのときは時間に制限があるため
時間をかけすぎてはいけませんが、
普段の学習ではできるだけ粘って考えてみる
ことが大切です。
自分の奥底に眠っている数学力が
開花するかもしれません!
関西大学の数学の出題形式別対策
複素数平面
複素数平面は大問2や3で頻出です。
ド・モアブルの定理など複素数平面の
基礎知識を問われる問題や
参考書などではあまり見かけない問題など
難易度がその年で変わることが多いです。
見かけない問題が来たときは慌てずに
一度深呼吸して問題に取り掛かりましょう。
落ち着いて問われていることを考えると
答えにたどり着けるはずです。
少し取り掛かりにくい場合は後回しにして
確実に解ける問題を優先しましょう!
対策としては、まずは教科書などで
基礎問題に取り掛かりましょう。
基礎が固まってきたら参考書などで
インプットした知識をアウトプットして
使える知識に変えていきましょう!
数列
複素数平面と同様に大問2や3で頻出です。
計算量が多い問題や数式を文字で置き換える
ときにミスを誘発させる
ような問題が出題されています。
記述式の場合、最初の方の問題を間違えると
もしそのあとの問題が解けていたとしても
大幅な減点をされてしまいます。
特に最初の方の計算や文字の置き換えが
間違っていないかよく確認しましょう!
対策としては、漸化式のパターンを
ある程度抑えて応用問題を
どんどん解いていきましょう。
様々な問題を知ることで初見の問題にも
対応できるようになってきます。
またシグマ計算など計算が複雑に
なりやすいものには定期的に触れて
計算力を維持しましょう。
ベクトル
ベクトルも関大数学では頻出範囲です。
近年の傾向を見ると空間ベクトルが多く、
物事を多角的にみる力が求められます。
問題の難易度に関してはばらつきがあり、
基本事項だけの問題やかなりの考察が
必要になる問題まで様々あります。
また空間ベクトルは一貫して計算量が
多くなりがちなので、ミスがないか
落ち着いて計算しましょう!
対策としては、まず基礎問題を必ず取るために
参考書の典型問題を一通りできるように
なりましょう。
そして余裕があれば実践問題にも
チャレンジしていきましょう!
微分・積分
微分積分は毎年出題される範囲です。
必ず記述式で出題されるため採点者に対して
わかりやすい解答を書く必要があります。
相手にわかりやすい解答をかくには
普段の問題演習のときから
計算過程や値域の記入などを
怠らずにするのが一番の近道です!
問題の難易度は標準的で
教科書の問題と参考書を一冊仕上げることで
対応できます!
教科書と参考書で基礎を固めてからは
どんどん過去問演習を
していきましょう!
過去問を解くときは答えを眺めるのではなく、
わからなかった部分はノートに書き写すと
効果的です。
これはすべての分野でいえることですが、
答えを眺めて理解しても
実際に自分で解いてみると計算が
うまくいかないということが
起こりやすいです。
特に微分積分は計算が大部分を占めるので
面倒かもしれませんが、
手を動かして勉強していきましょう!
関西大学の数学の対策 まとめ
いかがでしたしょうか?
今回は関西大学理系数学について対策のまとめを
書かせていただきました。
この記事を参考に、関西大学の対策を
進めていってほしいと願っています!
受験まであと少しですが、
まだまだ時間はあるので、
得点アップを目指しましょう!
現在、高校1年生、2年生の人も
今後の受験勉強の参考に
していただければ幸いです。