関西の最難関大学”京大”
京都大学、通称”京大”
東京大学と並び、日本最難関の大学として有名です。
イギリスの高等教育専門紙が発表したTHE世界大学ランキング2022では
アジア第10位、日本国内第2位となっています。
また、卒業生から8人のノーベル賞受賞者を輩出するなど、
名実ともに日本トップレベルの大学です。
ここでは京都大学”文系”の合格を目指す受験生のために
知っておきたい受験情報や受験対策をまとめました!
京都大学の受験対策1
共通テストでは高得点を
京都大学合格のためには、共通テストで高得点を取る必要があります!
前期入試で求められるセンター得点率(河合塾基準)
- 文学部:80%
- 教育学部:80%
- 法学部:80%
- 経済学部:81%
- 総合人間学部(文系):89%
上記のように京都大学全ての文系学部で80%以上が必要だと予想されています。
各学部とも個別試験の配点比重が大きいとはいえ、
共通テストで少しでもアドバンテージを作りたいところです。
早い段階から共通テストの対策を行い、
合計点で8割が見込める状態にまで備えておく必要があります。
京都大学の受験対策2
個別学力検査(2次試験)は学部によって特色がある
名古屋大学文系と言われる学部は合計4つあります。
(文・理がある総合人間を含めると5つ)
京都大学文系の入試では学部によって共通テストと個別学力試験の配点比率が異なります。
以下では京都大学文系学部の共通テストと個別学力試験の配点比率を紹介していきます。
文学部
共通テスト(5~6教科8科目250点満点)
個別試験(4科目、500点満点)
国語(150点)数学(100点)英語(150点)
地歴(世界史B、日本史B、地理Bから選択で100点)
個別試験配点比率67%
教育学部
共通テスト(5~6教科8科目250点満点)
個別試験(4科目、650点満点)
国語(200点)数学(150点)英語(200点)
地歴(世界史B、日本史B、地理Bから選択で100点)
個別試験配点比率72%
法学部
共通テスト(5~6教科8科目270点満点)
個別試験(4科目、550点満点)
国語(150点)数学(150点)英語(150点)
地歴(世界史B、日本史B、地理Bから選択で100点)
個別試験配点比率67%
経済学部
共通テスト(5~6教科8科目250点満点)
個別試験(4科目、550点満点)
国語(150点)数学(150点)英語(150点)
地歴(世界史B、日本史B、地理Bから選択で100点)
個別試験配点比率69%
総合人間学部
共通テスト(5~6教科8科目150点満点)
個別試験(4科目、650点満点)
国語(150点)数学(200点)英語(200点)
地歴(世界史B、日本史B、地理Bから選択で100点)
個別試験配点比率81%
京都大学では異なる学部でも入試科目が同じものについては
入試問題は共通していますが、個別試験の配点比率には各学部で異なるので、
自分の希望する学部に合わせた2次対策をするようにしましょう!
教育学部や総合人間学部を受験する場合、
2次試験の配点が高いので共通テストと
個別試験の対策の比重を意識しましょう。
京都大学の教科別受験対策
英語
傾向
出題数は3or4問で、総合読解問題が2問、会話文1問、英作文1問となっています。試験時間は120分です。問題形式は様々ですが、記述問題が中心となっています。
大問3では5つの文から構成される日本語の文章を丸ごと英作する問題も出題されます。
英語の基礎的な実力に加え、柔軟な思考力や高度な読解力・表現力も必要な試験問題となっており、難易度は最難関大学に相応しいといえます。
しかし、問題の性格としては素直なものが多く、的確な対策を重ねればうまく対応できるのではないでしょうか
対策
文法に対する理解や語彙力、基本的な読解力はミニマルの要素です。
これらに不安が残る状態では、対応が難しくなります。
共通テストレベルの問題を不自由なく処理できる基礎力の養成を目指しましょう。
長文問題には抽象度の高いテーマの本文が出題されていることもあります。
英文を日本語に訳せたとしても、
文章の内容自体を理解することが困難になる可能性があります。
また、文脈を踏まえた上で和訳する問題や文章全体から判断して日本語で表現する問題も出題されており、英語の枠を超えて現代文的要素も求められています。
これらの問題に対応できる力を短期間で身につけるのは至難の業です。
余裕を持って、形式ごとの対策を行いましょう
数学
傾向
出題数は5問、試験時間は120分となっています。
全問が記述式であり、文系数学では最高水準です。
特徴として、誘導の少なさが挙げられます。
そのため、問題に対して自力で一から思考しなくてはなりません。
そして答えを導くまでの過程がしっかりと伝わる答案を作成する必要があります。
出題内容としては、確率・整数・微積など比較的よく出題されています。優先的に対策すると良いでしょう。
対策
まずは、どの分野についても標準レベルまでは不自由なく解けるようにしましょう。
この際、ただ解を導くだけでなく、解に到達するまでの道のりもしっかりと確認しましょう。本番では、解に加え論証も求められます。標準レベルをクリアした後は発展→過去問の流れで対策を進めましょう。
国語
傾向
京都大学の国語では現代文2題、古文が1題出題されており、
試験時間は120分となっています。
2022年の本文は、大問1は岡本太郎「日本の伝統」、大問2は高橋和巳「〈邪読〉について」からの出典でした。このように例年評論文や随筆・エッセイが出題されています。時事ネタや抽象度の高い概念的な内容なものは出題されません。
「〇〇のように筆者が言うのはなぜか、説明せよ。」「~とはどう言うことか、説明せよ」という問いに対し、記述で解答する形式の設問がほとんどです。
古文における記述量も特徴的です。しかし設問の内容は現代語訳や内容把握といったオーソドックスな形式です。
対策
京都大学の問題とはいえ、基礎・基本に対する理解や知識の定着は不可欠です。
文章の内容を綿密に読み取り、理解するインプット的な領域と、読み取った文章や各箇所を正確に表現するアウトプット的な領域どちらも不自由なく行えるだけの土台が必要です。その上で入念に過去問演習を行いましょう。特に記述の内容については、自分の答案と模範解答の差を意識し、「求められている内容」を理解しましょう。
古文においても基本となる古典単語・文法・古文常識等は軽視できません。
和歌に絡めた内容把握や現代語訳も出題されているため、こちらも盤石な備えが必要です。
地歴
傾向
日本史世界史地理ともに例年、出題数は4~5問で試験時間は90分です。
教科書に載っている内容から大きく逸脱したも内容は出題されませんが、いずれも30~50語の論述が複数含まれており、知識だけでは対応できないものになっています。こうした論述問題も制限時間内で処理していくことを考えると難易度は高いといえます。
対策
基礎学習の段階では用語の暗記だけでなく、図表や史料も漏れ無く確認するようにしましょう。前述した通り、論述問題は知識だけで対応できる物ではありません。社会というと暗記科目のイメージが先行しますが、単なる暗記にとどまらず、周辺情報や因果関係について「理解する」ことを意識しながら学習を進めることも重要です。また、過去問の研究は欠かさず行いましょう。出題形式に慣れておくことは必須です。
京都大学の各学部の倍率
以下では京都大学の各学部の倍率を紹介していきます!
京都大学文系学部倍率(2021年度一般入試前期日程)
- 文学部:3.1倍
- 教育学部:2.8倍
- 法学部:2.3倍
- 経済学部:2.7倍
- 総合人間学部:3.8倍
自分の行きたい学部がまだ決まっていないという人は入試科目や倍率から受かりやすい学部を選んでみるのもいいかもしれません。大学に入ってからも自身の興味や関心は変わり続けます。どの学部を選択しようと学ぶ気さえあれば他のことも学べる環境が整っているのが京都大学です。
皆さんの合格を心から祈っています!頑張ってください!